本庄ナーシングホームが実施した災害に負けない炊き出し訓練の紹介
今回のBCP(事業継続計画)災害訓練では、併設の彩北病院のスタッフにも協力をいただきながら災害時にも利用者様の安全と生活を維持できるよう実践的な訓練を実施しました。
特にライフラインが寸断された災害時における『食の確保』は
命を守り、不安を和らげるうえで非常に重要です。そこで今回は炊き出し訓練をおこないました。
一回目の訓練は10月17日。
電気・ガス・水道が使えず水だけで調理しなくてはいけないという状況を想定して行いました。
初回訓練(五目ごはん):物品(備蓄食材)回収→セッティング→調理開始→盛り付け、試食
という流れで行ない、水での調理は50分程かかりました。
物品が施設内外に備蓄してあり回収に時間がかかった点が主な反省点でした。
(1回目については撮影した写真がないため
後日撮影したアルファ米で作った炊き込みご飯の画像を掲載させていただきます。)
問題の味ですが・・・
驚きました。水をいれて50分待っただけの五目ごはんがここまでおいしいとは!!
来られなかった部署にもお配りしてアンケートを取りましたが味は5段階評価の3.8を頂きました!!
二回目の訓練は10月24日。
ライフライン寸断は同じ。
前回と違う点はカセットコンロでお湯を沸かしそれでアルファ米の調理を行うというところでした。
(アルファ米はひと箱50人分。8ℓの水、もしくは熱湯を入れるだけで完成。)
二回目訓練:お湯を沸かすためカセットコンロを使用。8ℓのお湯を沸かすのに40分かかりました。
今回は二回目の訓練を中心に紹介させていただきます。
一回目、二回目とも尾西食品株式会社様の炊き出しセット白米50食分を使用しました。
非常用保存食アルファ米「炊き出しセット」についての詳細は以下のリンク先を参照して下さい。
調理の仕方のマニュアルに従いながら行います。
カラー写真入りの説明書なのでとてもわかりやすいです。
お湯を沸かしている間に、炊き出しセットの箱を開封し、中身の確認と準備を行います。
箱の中にはアルファ米やシャモジ、食塩、ゆかりふりかけなどが入っています。
非常用保存食アルファ米は一度炊いたごはんを急速に乾燥させたものです。
セットしたアルファ米にお湯を注いで、袋を閉じてしばらく待機です。
お湯を入れてからアルファ米が完成するまでの時間は15分でした。
アルファ米の盛り付けの合間に中華スープを水で作ってみました。
水でもおいしくいただけました。
途中から容器に盛り付けるのではなく、おにぎり作りに切り替えました。
ツナ缶から油を良く切ってからおにぎりの中に入れていきます。
表面はゆかりふりかけをかけました。
見えてきた課題はこれを100人分、200人分用意するとなった時に何をどれだけ用意しておかなくてはいけないのか。
ガスコンロで火力は足りるのか。
いくつ用意したらいいのか。
今回の訓練を通じて改善点、今後の課題と考えなくてはいけないことが具体的に見えてきました。
お湯で調理した方はもちろんおいしかったのですがやっぱり暖かいごはんのありがたみが大きかったです。
暖かいとおにぎりにしても崩れにくいのだなという発見もありました。
状況によってはおにぎりとスープというメニューの方がゴミも削減できるのでいいのかもしれません。