2025.12.22 活動報告

当施設には、認知症のあるご利用者様が多く入所されています。
毎日の生活の中で、職員は
「この関わり方でよかったのかな」
「もっと安心して過ごしていただける方法はなかったかな」
と、一人ひとりのご利用者様のことを考えながらケアにあたっています。そうした思いから、当施設では職員の認知症ケアの質をさらに高めることを目的に、職員向けの認知症勉強会を始めました。
講師には、彩北病院の中村看護部長をお迎えし、
月に1回、全4回の予定で講義をお願いしています。
現在までに2回の勉強会が終了しました。

これまでの勉強会では、
認知症の基本的な知識や、病気の進行段階に応じた関わり方、
認知症の方の行動や言葉の背景、
不安や混乱から生じる行動(BPSD)への考え方などを、
現場でよくある場面を例にしながら学びました。

単なる知識の習得にとどまらず、
「なぜその行動が起こるのか」
「その方は何を伝えようとしているのか」
を考えることの大切さを、職員それぞれが改めて実感する機会となっています。中でも、職員の心に強く残ったのは、
「何かをお願いするときや、動いていただくときには“3秒待つ”ことが大切」というお話でした。
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つい急いでしまいがちな場面でも、少しだけ待つことで、
ご利用者様がご自身のペースで理解し、行動に移されることがあります。
その“待つ時間”が、ご利用者様の安心感につながるだけでなく、
職員自身の気持ちにもゆとりをもたらすことを学びました。
勉強会を通して、
「ご利用者様の気持ちに寄り添うこと」
「その方の立場に立って考えること」の大切さを、
職員全体で改めて共有することができています。
こうした学びを、日々のケアの中で少しずつ実践に生かしながら、
今後も職員一同ご利用者様一人ひとりの思いを大切にし、
その方らしい生活を支えられる施設を目指してまいります。
見学だけでも受け付けております。
お気軽にご相談・お問い合わせください。
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