ヒトの体はたくさんの元素から成り立っています。
元素というと、難しい言葉に感じますが
酸素、 炭素、水素、窒素と聞くとなじみのある言葉ではないかと思います。
これら酸素、炭素、水素、窒素は体の中に多量にあるので多量元素といいます。
多量ではなく微量で存在する元素もあります。
亜鉛、銅、 クロム、セレン、マンガン、ヨウ素などは微量元素と呼ばれています。
今回は、私たちの体の中にあるこの微量元素のうちの亜鉛に注目したいと思います。
亜鉛は主に皮膚、肝臓、眼球、筋肉などに含まれています。
普段の食事で不足することはないと言われていますが、偏った食事や極端なダイエットで
不足します。
また、高齢の方では食が細くなることで摂取量が減ったり、消化吸収する力が弱くなり
体に取り入れにくくなることで不足します。
アルコールを飲まれる方も不足がちになります。
アルコールの代謝に関わる酵素には亜鉛が必要なので、お酒を飲むことにより
亜鉛が使われてしまうのです。
亜鉛は血液検査で調べられます。
基準値は80~130 μg/dl
60μg/dℓ未満は亜鉛欠乏症です。
亜鉛が不足すると起こることをあげておきます。
・味覚障害
・爪や皮膚の異常
・免疫力の低下
・食欲不振や食欲低下
・骨粗鬆症
亜鉛が不足していることがわかったら亜鉛を多くふくむ食べ物を摂りましょう
・牡蠣
・レバー
・ナッツ類
・しらす干し
・うなぎなど